久々に彫金ネタ。

Category : 彫金
最近はもっぱら木ばっか削ってるような様子だねと言われたんですが、
ボチボチと金属とかも続けておりまして。

去年末までに作った奴らの写真を撮ってなかったので、
保存とupも兼ねてパシャり。

Dreamweaverもmacromediaの頃と大分使い勝手が違って、買う気になれないので
サイトは暫く放置プレイ。という訳で↓



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"信ちゃんコンチョ。" SV950 オーバーレイ

久しぶりに細糸鋸で切ったが、意外とイケた。


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"A Lion like Iron in Zion2号" SV925 キャスト

闘魂注入により再度ライオン。大分マシになったと思うが、ちょっと軸がズレた。
コンデジでマクロ撮りすると鼻ばっかりデカく見えるので、
遠目からパシャり。



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"ガラスのココロ" インサイドアウト・パイレックスガラス+SV950 覆輪とキャスト

真ん中にハマってるガラスはnamiumiの高田さんに無茶ブリして作ってもらった
ボロシリケイト(ホウ珪酸)ガラスの玉。いわゆる耐熱ガラス。
確か6、7年前だったと思う。留め方を悩んでるうちに忘れてたなんて言えない
この系統のガラスは大好きで、10年くらい前からずっと注目してるが
まぁそれはそれはヤバいんです。ブッ飛んだのが多くてホント飽きません。
色のセンスが致命的に欠如してる俺には逆立ちしても作れないな、とも思う。


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"タンタルのリング" 純タンタル 平板から打ち出し

木目金作ろうと思って中国のレアメタル精製業者から輸入したタンタルなんですが、
銀との拡散接合にちょっとハードルがありまして。
とりあえず単体で加工してみようと、ネイティブアメリカンのコインリングよろしく
ドーナツ状に切り出した板からハンマーで叩き絞ってリングに成形。
しかし磨くのがメチャクチャ大変だった。焼きの入った鋼が楽だと思えるくらいに。



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"ザ・ファーーーントム・オブ・ジ・オペラ 伊豆 ヒア。" SV925 キャスト

怪人。伊豆の南東の方の。



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"盾" SV950 キャスト(2ピースロウ付け)

「あたしってばガード堅いんだからね!」的な、何かにインスパイアされて。
もうアクセサリする事はほとんどないけど、オレの場合身に着けたい物と作りたい物は
別であることが結構多いなぁと思う。他人事のように。


 
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タンタルの木目金の続き。 純銀+K18ホワイトゴールド 拡散接合

いやもうとっくにタンタルじゃなくなってるんだけど、そこはまぁ。
何層にも交互に重ねた純銀とK18WGの板を接合したら、
叩き伸ばしては削り込み、叩き伸ばしては削り込みを繰り返して模様を出していくんだけど
その模様がなんかイマイチ。悪くはないんだけど、もう一つ。
削り込むタイミングや深さ、動かし方がちょっと甘かったかな。
高かったのになー。

しかし一番の問題はこれを作り始めたそもそもの理由が、今はもう存在しないという事でして。
いやはやどうしたものか。

一発ギャグ用には高価過ぎるし、自分ではもうアクセサリー着ける気はしないし、困った。


あ。タイピンとカフス、かな。
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タンタルの木目金 その5

Category : 彫金
2時間半ほどして帰ってくると、炉内の冷却が全然終わってない。
見ててもおっっっせーの。更に1時間半くらいかけて炉内が100℃くらいまで冷えた後、
お待ちかねの御開帳。ウヘヘ、どうよ。どうなってんのよ。



こんなん出ました。

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パッと見、悪くは無さそうだ。
外周をグルッと削って瑕が無いか確認してみると・・・。



肉眼では接合不良は確認出来ず。

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これはもう成功といって差し支え御座いませんでしょうかね。はい。
ウヘヘ。付いたよ、ウヘヘへ・・・。

実はこの材料、K18WGと純銀なのです。
ブッツケ本番初製作の癖に、コレだけで材料費なんと



    ¥ 1 3 0 , 0 0 0 !!




アホですね、はい。
くっ付いてくれて良かった。本当に良かった。
もしこれがゴミになってたら、当分は木目金と聞いただけで
頭痛と下痢と蕁麻疹を発症する体になってたことでしょう。


続いて模様出しのために削り込みと冷間鍛造の繰り返し。
現状上手く付いてるようでも、この工程で剥がれてきたりすることも・・・。

はてさて。

タンタルの木目金 その4

Category : 彫金
溶接学会やらCiNiiやらで論文を検索しまくって見るも、
どうもドンピシャな事例についての情報が見つからず、
単体同士でのタンタルと銀の拡散接合が出来ない理由がよく分からない。
通常TaとAgは化合しないはずなんだけど、拡散もしない。なんでだー。
二流国立文系のにわか知識ではこの辺が限界か・・・。


もうプロに直接聞いてみよう。そうしよう。

・・・でも仕事にしてる人にメシのタネ教えてくれっつって親切に教えてくれるだろうか。


ダメ元で問い合わせて見ると、すぐにメチャクチャ丁寧な返事がきた。なんて良い人なんだ。
んで、結論から言うと、単体同士ではやっぱ接合出来ない。あー・・・間違いないのか。

実は国内でのタンタルの価格が高過ぎるってことで中国の金属業者にも発注してたのだけど、
フライングだった感は否めないこの空気。いやーコレどうしようかね。
タンタル自体の色味はやっぱもの凄く魅力的なので、
せっかくだし単体で加工して色々作ってみるか。はぁ。



とまぁ大風呂敷広げたものの、結局当初の目的は達成出来ないものだと
気づいてしまった訳ですが、問い合わせたレアメタル加工のプロにかなりヒントも頂いたので
なんとか近い形には仕上げたいな、と。

んじゃとりあえず例の拡散接合機を先にテストしてみようということで、行ってきました。はい。



これがその装置。向かって右側が箱形の加熱炉と、そいつを貫通して上下に加圧する油圧ピストン。

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パラメータを設定したら、あとはぶっちゃけ放ったらかし。

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結構古い機械なので、説明書もインターフェースもちょっと昭和なスメル。
実は現場でちょっと困った事が起きまして。
というのも油圧シリンダーとワークを接合させないように何か専用のものが
付属してるもんだと思ってたら、ねぇの。
いやー弱った。古典的なやり方なんかでは、砥の粉をワークと治具の間に塗り挟んだりするけど
そんなもん持ってきてねーし。

んー・・・

んんーー・・・・・・

唸りながらウロウロしてると、近くの棚に研磨用の微粉アルミナがあるのを見つけた。
あ、コレだ。コレ試してみよう。
今回設定温度は800℃の予定なので、まず大丈夫だろう(実は後であんまり大丈夫じゃなさそうだという
記述を目にし、冷や汗をかくのだが。)とワークの上下になるべく薄く均一に塗布して
シリンダーを下ろして200kg/cm2くらいの圧で挟んだら、真空脱気スタート。
真空計の針が10の-4乗paを超えた辺りで、昇温もスタート。



よし、あとはゲーセンにでも行って時間潰すべ。

タンタルの木目金 その3

Category : 彫金
タンタルと銀、無理かもしんね。

タンタルと銀は金属間化合物を生成する事は無いのだけれど、
単体同士ではなぜか接合しないと云う記述がある論文中にあった。

接合出来るケースとしては、数μmの箔にして銅との間にインサートとすると
銀ロウのように振る舞った後、つまり両金属間を「ぬらした」後、銅中に拡散して接合される、と。
この場合でもタンタル中に銀の拡散は確認出来なかったとか。

あー弱った。
こりゃもう専門家に頼るしかねーのか。
ちょっと相談してみるべか。

しかし悔しいなー。何とかならんモンか。

タンタルの木目金 その2

Category : 彫金
とうわけで買っちゃいましたタンタル板。
試作材料として自分の会社の経費で。イヒヒ。

しかーし!現物確認してみたらナニコレ。片面ピンホールだらけじゃねーか。
販売元に電話したら、「すみません、在庫全て同じような仕上がりでした、すみません。」
交換も出来ません、と。これ全部無くなるまで研磨したら、厚み0.2近く減るんじゃねーか?
くあぁーマジか。幸先ワリー。
これたぶん海外の製造元から一次代理店通して、二次以降の販売だよな。いーのかこれで?

そんなこんなだが、当初考えていたいわゆる手工芸的接合法で試す為に
小さなピースに切り出してから、なるべく酸素の侵入を抑えて加熱する方法を考えてみる。

還元を狙った炭の粉、ガスシールドとしてフラックスと砥の粉、ステンレスの15mmくらいの板で挟んで
四隅をクロモリボルトで締める、と。
んで火口の穴を空けたセラミックファイバーの簡易炉を作って、一気に加熱。
伝統的製作法+海外流ミックス的な。うーん、どうだろうか。

参考にしている論文や文献では、もう当然のように真空ホットプレス使ってる訳で
でもこちとらそんなモン持ってる訳も無く。
しかしタンタルが酸化と窒化を一緒にやらかすとどえらい硬度になってしまうとか。
云われてみれば窒化チタンとか超硬より硬い訳で。
あー、そんなんなったらしんどそう。

なんとか無いアタマ捻って安価に装置を構築出来ないモンか、
高周波誘導装置と、デシケータと、中古のターボ分子ポンプで作れないかと考えてみるも
高周波誘導の電源部とコイルの設計、これが狙った温度でワークを恒温化出来ないとダメなので
更に放射温度計とコントローラ付きの特注品・・・とかもう100万コース。無理無理。

誰か持ってねーかなー。貸してくんねーかなー。アハハ、無いなw











・・・あ、あった。


そうだ、あそこだ。スゲー。思い出した俺スゲー。
真空ホットプレスは無理でも、真空炉は間違いなくあるはず。
という訳で調べてみると、なんとありました拡散接合装置。
画像見る限り高真空と上下1軸加圧の真空ホットプレスそのもの。おそらくパラメータの設定も
800~1000度で数時間とかに出来るはず。キタコレ。

明日は仕事が詰まってるが、問い合わせしたら翌日には動きたい。
んフフ。んフフフフ。

タンタルの木目金 その1

Category : 彫金
タンタルを使った木目金を作ろうと思い立った。
きっかけはスティーブ・ミジェットのレアメタル木目金シリーズ。
タンタル、ジルコニウム、チタン、ニッケルなどいわゆる既存の貴金属以外で
作ってある木目金が非常にバラエティに富んでいて、見た目にも新しかった。

中でもタンタルの黒い輝きが特に印象的で、こんな色の地金ってあるんだなと
いつか自分も作ってやろうと企んでいた。

そんなこんなで心には決めていたものの、なかなか取りかかるタイミングが
無かったのだが、ようやく真面目に取り組みだしたがこれが大変。

木目金ってのは、異種金属同士を固相のまま拡散接合させるというのは
もう割と周知の事実かと思うけど、既に接合可能な組み合わせとして
その温度域や保持時間、手作業での工程も含めて明らかになっているものと違って
タンタルの拡散接合なんてのは工芸の分野では未だ殆ど実績皆無、
超手探りの情報収集と仮説の構築と立証みたいな話な訳です。

とまぁそれでもこんな時インターネッツはつよーい味方でして、
タンタルと異種金属の拡散接合についての論文や、タンタル単体での詳しい物性、
タンタル以外のヴァナジウム族金属の共通点やらなんやらかんやら
あるもんですね、ほんと。遠くの図書館とか行かんでいいんだもんね。すげー。

ただこれで十分かっつーと、今回目的とするのは、タンタル(Ta)と銀(Ag)の
固相接合なんですが、これピンポイントで検証された論文は見つからず
似たような事やってるケースから予想するしか無い部分も多い現状。

まとめてみると、


1,ヴァナジウム族の活性金属はいろんな別の金属と金属間化合物を形成し、
これらのほとんどが拡散接合界面で悪さをするらしい。ざっくり云うとスゲー硬くて脆い。
ただし、銅と銀はタンタルと化合物を形成しないらしい。セーフ。


2,タンタルの表面に形成される不動態膜は、高真空中で加熱する事により
タンタル母体へ酸素が固溶されてほぼ消失するはず。
・・・つまりおそらく真空加圧炉が必要。うーん。


3,実際にタンタル×銀の木目を作ってる日本人の猛者が既に一人だけ居た。
つまり実現可能ってこと。おそらく実用にも十分耐えるはず。





んー・・・・・ なんかイケそうじゃね?
という訳でとりあえずタンタル板ご注文。

えーと0.8t×100×100で・・・



          ¥   4  0 , 0  0   0   ! ?











・・・お高いん・・です・・・ね。










どうやらコンデンサの材料や超耐食部品としての需要の高まりや、
アフリカからの供給不安なんかからここ数年で暴騰してるらしい。
銀もそうだけど、何で俺がなんか始めようって時はいつもさぁ・・・。

超絶技巧

Category : 彫金
つまりスーパーウルトラテクニック。

正阿弥も海野も加納も駒井もどれもこれもヤバ過ぎるin大阪歴史博物館feat.清水三年坂美術館。




さー鏨研ごう。


プロフィール

ナカジマシンタロウ


色々作ってます。

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